「ウイスキー」と「バーボン」は、どちらも洋酒の名前ですが、どちらがどんなお酒かご存知ですか?

他にも「スコッチ」や「ブランデー」というようなお酒はどれも同じような色をしていて、なんとなく渋いおじさんがバーで飲んでいそうで、飲むと結構アルコールが強くて、イマイチ違いがよくわからないという方も多いのではないでしょうか?

このページでは、そんな似たようなイメージを抱かれるお酒の違いについて、具体的にご説明していきたいと思います。

「ウイスキー」と「バーボン」と「スコッチ」と「ブランデー」

前述の通り、なんとなく似たところのある4つのお酒ですが、実は明確に違いがあります。それを系譜図で示すと、こんな感じになります。

こちらを見ていただくと分かる通り、「ウイスキー」と「バーボン」と言うのはそもそも違うお酒です。原料からして、ウイスキーは麦を使い、バーボンはぶどうを使います。

次に「ウイスキー」の下を見ていただきたいのですが、実はウイスキーの中に「バーボン」「スコッチ」というお酒が含まれます。ということで、このふたつはどちらも同じジャンルなんですね。

バーボンというのは、簡単に言うとアメリカのケンタッキーという中東部にある州の、バーボン群というところで作られたウイスキーのことを指します。一方で「スコッチ」というのは、イギリスのスコットランドで作られたウイスキーのことです。

バーボンの原材料は、とうもろこしが中心です。それに対してスコッチの原材料は、「モルトウイスキー」と呼ばれるものでは大麦を使用し、「グレーンウイスキー」と呼ばれるものではとうもろこしなどその他の穀物を使用しています。

バーボンとスコッチ、それぞれの公式な定義

更に詳しく言えば、実は「バーボン」と「スコッチ」には、それぞれ公的機関によって正式に定められたルールがあります。

バーボンと呼べるお酒は次のようなルールを満たしたウイスキーのみです。

  • アメリカで製造されていること
  • 原料とする穀類の中で、とうもろこしを51%以上使用していること
  • 焦がした新品のオーク樽で熟成されること
  • アルコール度数80%以下となるように蒸留されること
  • 樽に詰められる際に62.5%以下のアルコール度数になるように加水して熟成されること
  • アルコール度数40%以上でボトル詰めされること

スコッチの定義は、下記のようになっています。

  • (a)スコットランドの蒸留所で蒸留され、水と大麦の麦芽(全粒の穀物のみ添加され得る)から蒸留されていること
    1. その蒸留所でマッシュ(原料を潰して水などを加えてドロドロにすること)され、
    2. その蒸留所で糖化され、
    3. その蒸留所で酵母の添加のみで発酵させたもの
  • (b)その原料およびその製造方法固有の香りや風味を残すように、アルコール度数94.8%未満で蒸留されていること
  • (c)700リットル以下の容量のオーク樽のみで熟成されていること
  • (d)スコットランド内のみで熟成されていること
  • (e)3年以上熟成されていること
  • (f)許可された倉庫、場所のみにて熟成されていること
  • (g)使用される原材料や製造・貯蔵方法に由来する色、香り、味を持っていること
  • (h)次に挙げるもの以外のものが添加されていないこと
    1. カラメル色素
    2. 水とカラメル色素
  • (i)40%以上のアルコール度数があること

まとめ

つまり、バーボンはウイスキーの一種なんです。

でもそう言うと「いやいや、ウイスキーとバーボンは違う」という人もいるようです。

これは、ウイスキー好きの中には「ウイスキーというのは元々の源流であるスコッチとかアイリッシュのことを言うのであって、バーボンは全くの別物!」という考えの方がいるから。たしかにそういう発想であれば、バーボンとスコッチは全くの別物になります。

ここらへんは個人の考え方の違いなどもあるので深く触れませんが、基本的に日本でウイスキーを取り扱う会社は「世界には5大ウイスキーがある」と言っていて、その中にスコッチやバーボンも含まれています。

詳しくは『ウイスキーの種類を産地別に見る!5大ウイスキーのウソ・ホント!』で触れていますので、そちらをご覧ください!