「ワイン」とひとくちで言った時のアルコール度数は結構幅広く、飲みやすさを重視して作られたワインは6%とか7%のものもあるし、逆に特殊な製法で作られたワインはアルコール度数が20%に達するものもあります。

ちょっとだけややこしいので、まずはワインのアルコール度数を種類別にまとめます。よろしければお付き合いください!

ワインのアルコール度数は?

まず厚生労働省では、普通のワインのアルコール度数を12%と設定しています。ただし、先に言ったとおり、「ワイン」の中には様々な種類があるので、一概に12%と言えないのが現状です。

例えば赤ワインは白ワインより、平均的にアルコール度数が高めになります。色々なワインがあるので単純には言えませんが、赤ワインは10%は超えて14%くらいまでが一般的です。一方の白ワインは、6%くらいの凄く軽いものもあります。

見た目通りにフレッシュで飲みやすさがウリの白ワインと、これまた見た目通りどっしりとしてリッチな味わいが魅力的な赤ワインでは、アルコール度数がかなり違うという場合が多いのです。

また、スパークリングワインも基本的には幅が広く『サンテロ 天使のアスティ』のようにアルコール度数が8%のものもあれば、高級シャンパンの代表格『ドン・ペリニヨン』は12.5%のものなんかがあります。

アルコール度数が極めて高いのは「ポートワイン」と呼ばれるワインで、アルコール度数は20%前後にもなります。というのもこれ、まだワインになる前のぶどうが発酵している途中にブランデーを加え、強制的に発酵を終了させるからなんです。ブランデーはアルコールを40%近く含みますから、それはそれは強力なアルコールになりますよね。

その後このポートワインは、指定された地域にて数年〜数十年に渡って樽の中で寝かされます。ということで、ワインとブランデーの作り方のミックスのようなお酒で、実際赤のポートワインはブランデーのように食後酒として葉巻と一緒に嗜まれたりもします。

この作り方をすることによって、ポートワインはアルコール度数が高くなり、保存性が良くなり、そしてなにより独特の糖度をもった非常に甘く奥深いテイストのワインになります。

ワインと他のお酒。アルコール度数と量を比べると?

改めて、他のお酒と比較するために厚生労働省の基準を参考にすると、ワインのアルコール度数は12%くらいです(さっきの詳細な比較が無駄に思えるほどのざっくり加減ですみません笑)

では、このアルコール度数というのは高いのか低いのか?

同じく厚生労働省の基準で比較すると、ワインのアルコール度数はビール(5%)よりは大分高く、日本酒(15%)よりは少しだけ低いというような位置づけになります。勿論、蒸留酒である焼酎やウイスキー、ブランでーに比べれば、大分アルコール度数は少ない部類です。

表を作りましたのでご覧ください。

お酒の種類 ビール 日本酒 ウイスキー・ブランデー 焼酎 ワイン
アルコール度数 5% 15% 43% 35% 12%
適切な飲酒量 500ml(中瓶・ロング缶1本) 160ml(1合弱) 60ml(シングル2杯) 70ml(約1/3合) 200ml(ワイングラス約1.5杯)
純アルコール量 20g 22g 20g 50g 12g

ご覧の通りです。

厚生労働省によると、1日の飲酒量の目安はアルコール量にして20gだという話があります。そこで、表内ではアルコール量計算で20gになるお酒の量も記載しています。

ここで示しているのはあくまで基準ですが、特にお酒をあまり飲み慣れていない方は、この基準を理解した飲酒を心がけるようにしましょう。

ちなみに、アルコールが苦手だけどワインを飲む事になったら、無理せず遠慮せず、店員さんやソムリエさんに「アルコール度数の低いお酒をください」とお伝えしてくださいね!基本的にワインは、それ自体の味を楽しむのは勿論ですが、それだけでなく料理の味を引き立てたり、会話が弾むことも目的だと思うので、無理して気分が悪くなるのは是非避けましょう!

ワインをじっくりと楽しみたい方は?

ワインをじっくりと楽しみたい方は、チェイサーを頼みましょう。わかりやすく言えば、水のことです。

「チェイサー」というとなんだかウイスキーとかブランデーとか、そういうアルコール度数が高いお酒の時に飲みそうな響きですが、ワインの時に飲んでいけない決まりはありません。実際日本では、ほぼアルコール度数の近い日本酒を飲む際に、「和らぎ水(やわらぎみず)」というお水を飲む文化があります。

無理をせずにチェイサーを飲むことには様々な利点があります。

  • 酔いが回るのスピードを遅らせることが出来る
  • 倍のお水を飲めば、酔うスピードも半分のスピードになるイメージです。

  • 身体の脱水症状を防ぎ、二日酔いを軽減できる
  • 実は二日酔いの原因は脱水症状にあります。水をこまめに取ることで、翌日の二日酔いまで防ぐことができます。

  • お水が口直しになり、新鮮な味覚で料理を楽しめる
  • 良いワインは、食中酒として素晴らしく機能する物があるので、マリアージュを楽しむのであれば水は不要ですが、一度口の中をリフレッシュしたいときには遠慮せず水を飲みましょう。

ワインに抹茶

ワイングラスで有名なRIEDEL(リーデル)さんのウェブサイトに、非常に興味深いことが書かれていました。

現代の有職点前のお茶会では、甘口のデザートワインをお菓子代わりにお出しして、抹茶を召し上がっていただくこともあります。すると、お茶会に参加された方から「アルコールはあまり得意ではないのだけれど、お抹茶とワインをいただくと不思議と悪酔いしない」という声があがるようになりました。

引用:二日酔いを防ぐワインの飲み方 その2 – RIEDEL(リーデル)

これは目から鱗で、まだ試したことがありませんが、非常に興味をそそられる記述です。

そもそも茶会と宴会というのは、その昔はセットで楽しまれていたものでして、日本酒と抹茶というのは相性が良いはずなんです。そこに「デザートワインをお菓子代わりに」という発想は、痺れました。ビビっと来ます。

また別の文脈として、アイリッシュ・ウイスキーをコーヒーと混ぜ、砂糖をたくさん入れて飲むという『アイリッシュ・コーヒー』なんていうカクテルもありまして、とにかく甘くしたお酒とカフェインというのも非常に合うはずなんです。

今、私はまだこの飲み方を知ったばかりなので試すことができていませんが、そのうちきっと試してみたいと思っています。これは試さずとも素晴らしい発見なのではないかと、ひしひしと感じているのであります。

それでも酔いやすい人のための低アルコールワイン

最後に、酔いやすい方でも飲みやすい、甘くてアルコール度数の低いワインを3つご紹介します。

イエローテイル ピンクモスカート

まずはこちら、オーストラリアのスパークリングワイン『イエローテイル ピンクモスカート』です。いちごをイメージして作られたお酒で、非常に甘口なところが特徴的。アルコール度数は7.5%です。

キアリ ランブルスコ ・ロッソ

こちらもアルコール度数7.5%のスパークリングワインです。フランスのシャンパーニュ地方で造られる「シャンパン」ほどではありませんが、赤のスパークリングワインとしては非常に有名なイタリアのランブルスコです。

チェレット モスカート ダスティ

こちらもイタリアのスパークリングワインで、アルコール度数は5.5%しかありません。ほとんどビールと同じです。ますカットを100%使用したワインで、甘口で飲みやすいところが特徴です。

参考:
アルコール|厚生労働省
「お酒との上手な付き合い方」|厚生労働省