アイスワインって美味しいですよね?

念のため最初にお伝えしておきますが、「アイスワイン=冷たいワイン」ということではなくて、とっても甘くてお酒に強くなくても飲みやすい、デザートワインのことです。

でも、なんであの甘いワインのことを「アイスワイン」と呼ぶのでしょう?そして、なぜアイスワインは結構良いお値段がするのでしょう?

そんな疑問を解決する情報を、このページでしっかりとまとめていきます!

アイスワインとは?

アイスワインの「アイス」というのは、実は原材料に由来しています。

というのも、凍らせたぶどうを使って作ったワインだから「アイスワイン」と呼ぶのです。最初に言ったとおり、別に飲む時の温度が冷たいからアイスというわけでも、アイスにかけて食べると美味しいからアイスワインというわけでもありません(アイスにアイスワインをかけて食べると、絶品です。これだけはここで、合わせてお伝えしておきます笑)

そして、味は甘口になります。「貴腐ワイン」と並び、最高の甘口ワインのひとつとして世界的に評価されています。(貴腐ワインの説明は『貴腐ワインの世界には3つの超有名ブランドがある!!!』のページをご覧ください)

そして「アイスワイン」を名乗れるのは、ドイツ、オーストリア、カナダ産のものだけです。

これはアイスワインの歴史に理由があります。元々アイスワインは、ドイツで18世紀末に生まれたものです。ドイツのバイエルンという地域の北部の農村で、寒波によって凍って腐りかかってしまったぶどうを、農民が「捨てるにはもったいない」とワインにしてみた所、偶然アイスワインが誕生しました。

その後ドイツの隣国オーストリアでも生産されるようになり、更に同様に気候の寒いカナダのオンタリオ州でも生産されるようになりました。

こういった形で、ドイツから他の2カ国に広がったため、現在でもこの3カ国で作られたものしか「アイスワイン」とは呼べません。そもそもぶどうが育つ暖かさと、ぶどうが凍る寒さを併せ持つ土地が必要なので、土地が限られるのも理解できます。

なぜ、アイスワインは甘いの?

なんでアイスワインは甘くなるのか、そのメカニズムを説明していきたいと思います。

アイスワインを造るプロセスのはじめはまず、熟しきったぶどうの実が自然に凍るまで待つところから始まります。熟しきってから実の中の水分が少なくなり、凍って乾いていく過程で旨み、甘みが果実の中に濃縮に詰まっていきます。

メイプルリーフさんのサイトには次のように記載されています。

氷点下8度以下の日が3日間以上連続していないと摘み取ることができないというルールが設けられているので、途中1日でも暖かい日があると、摘み取りのチャンスがなくなってしまいます。

引用:大人のお土産にはカナダ産奇跡のアイスワインがおすすめ | バンクーバーおすすめ一人旅と観光美容グルメ情報

-8度の日が3日続く環境的な条件が揃わなければならないですし、無事収穫できるところに至るまでのプロセスを想像すると目が回ります。

ぶどうを丁寧に育ててやっと夏を過ぎ、熟してきたとしても、鳥や動物が食べに来たり、自然災害が起きたらどおしようとか、いろんなリスクがあるはずです。本当に大変な思いをして、農園の方たちはこのぶどうの果実を収穫しているのですね。

そして収穫できるようになったら、今度は果実が凍っている早朝に収穫をするのだそうです。最後のもうひと踏ん張りですね。過酷な収穫作業です。

こういった育てづらく収穫しづらい環境で採れるぶどうでしか作れないワインなので、とても貴重で、高級なワインになります。

アイスワインの美味しい飲み方

貴腐ワインと並ぶ希少な甘さを持つアイスワイン。

もちろん楽しみ方は人それぞれですが、甘みを存分に楽しみたい方は、冷やし過ぎないようにご注意ください。たいていのお酒がそうですが、あまりに冷やすと味がわからなくなります。キンキンに冷えて美味しいのは、喉越しを楽しむビールくらいじゃないでしょうか(ちなみに、私としてはビールも常温のロンドンスタイルが好きです)

アイスワインの適温は、10度弱だと言われています。冷蔵庫の温度は結構低く、設定次第ではありますがだいたい冷蔵室で6℃とかになるそうなので、ずっと冷蔵庫に入れっぱなしでそのまま飲むのはおすすめできません。

場合によりますが、飲む1時間〜2時間前くらいに冷蔵庫に入れると、少し冷えていい感じになるのではと思います(そのあたりはお試しください)

とても甘いワインなので、あんまり食中には合わないかもしれません。「デザートワイン」としても知られているとおり、食後にゆっくりと頂くというのが鉄板の飲み方ではないでしょうか。

あるいはデザートにかけていただく方法もあります。最初の方で言いましたが、バニラ味のアイスクリームにかけて一緒に食べるというのは至高です!ぜひお試しあれ!

アイスワインを買う

美味しいアイスワイン、飲みたくなってきましたか?

ここではふたつ、カナダ産のアイスワインをご紹介します!評判のアイスワインなので、お試しくださいね!

ノーザン・アイス ヴィダル

カナダのオンタリオ州(ナイアガラの滝やトロントがある州)にある、アイスワイン専業のワイナリーが造っているアイスワインで375ml入りです。年間でも3000ケース程しか造らない、貴重なアイスワイン。

ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に登場したアイスワインのボトルが、まさにこのボトルなのではないか?ということで話題になりました。

> ノーザン・アイス ヴィダルの最安値をAmazonで確認する

Vita(ヴィタ) ヴィダル

こちらもカナダのアイスワインです。なお、『ノーザン・アイス ヴィダル』の方の名前にも含まれる「ヴィダル」というのは、ヴィダル・ブランクという葡萄の品種です。

> Vita(ヴィタ) ヴィダルの最安値をAmazonで確認する

人工ぶどうのアイスワイン?クリオ・エクストラクションとは?

非常に製造に手間のかかるアイスワインですが、要するに熟したぶどうが凍る過程で甘みが凝縮する、というプロセスが肝なので、これを今の技術で再現できれば似たようなものが出来るはず。

そしてそういうお酒があります。それが「クリオ・エクストラクション」です。

クリオ(cryo-)というのは英語で「凍るほどもの凄く冷たい(製法)」というように使う言葉で、エクストラクション(extraction)というのは英語で「圧搾」というような意味です。つまり、ぶどうを凍えるほどもの凄く冷たくした上で果汁を搾り取るのがこの製法なのです。

熟したぶどうを凍らせて絞るって、ほら。アイスワインと基本的に似ていますよね。だから、アイスワインに比べると手間の少ない製法として、今様々な国で利用されているのだそうです。

なお、このクリオ・エクストラクションの製法で作られたワインを「アイスワイン」と呼ぶことは、オーストリアやドイツ、カナダ、そしてアメリカでは禁止されています。それはそうですよね、もし味が同じだとしても、どのようなプロセスで造られたのか知りたいですし、せめてきちんとボトルにそのように記載して欲しいですね。

一方で、アイスワインにしても貴腐ワインにしても、非常に手間のかかる製法で作られるものですから、現代の技術で手軽に飲めるデザートワインが発明されたというのは、消費者の選択肢を増やしてくれる素晴らしい進歩なんだろうなと思います。

まとめ

アイスワインについていかがでしたか?よくお分かりいただけましたか?

今度お店でアイスワインを見かけたら、このワインはきっと凄く寒いところで手間暇かけて造られたんだろうな〜と想像しながら楽しんでみてくださいね!

ではでは!